強制給餌

 

 

 

 

こんにちは!動物看護師の片野です!

今回は『強制給餌』について書いていこうと思います!  

 

強制給餌とは??

→病気や怪我、加齢で自分でご飯が食べれない子に強制的に口の中に食べ物やお水をあげる事です。  

人間もそうですが、動物も食べないと死んでしまいます。

 

食べ物を食べて栄養や水分を補給しなくてはなりません。

食べないとどんどん体力が低下してしまいます。  

うさぎなどの草食動物や猫は数日食べ物を摂取しなければ 肝リピドーシス(脂肪肝)になってしまいます。  

 

肝リピドーシスになってしまったらご飯を食べさせるしかありません。

自分で食べるようになるまで、強制給餌が必要になります。  

ただ、無理やり与えすぎると吐いていまったり 気管に入り誤嚥してしまう危険性もあります。

なので無理やり口の中に入れない。

動物の様子を見て無理矢理与えない事が大事です。

 

また、一気にあたえるのではなく   一日に何回かに分けて与えるといいと思います。

強制給餌の中身はドライのご飯をミキサーで粉々にして水やお湯で溶いてサラサラにします。

 

固形の物だとあげる時に使用するシリンジに詰まってしまうので サラサラがベストだと思います。  

一日でもご飯を食べなければ早めに動物病院に来院してください。  

 

よく動物病院で皮下点滴をしますが 皮下点滴は栄養補給ではなく電解質や水分補給補給です。

栄養剤の点滴ではありません。  

なので、食べなけば強制給餌が必要になります。

 

 

強制給餌にもコツややり方がありますので いざ、強制給餌をする場合は、

一度動物病院に来院して 獣医師または動物看護師からやり方を教わるといいと思います。  

 

 

口から食事がとれない場合は以下の方法があります。    

鼻食道チューブ

→鼻からチューブを入れてる方法。

麻酔をかけずに出来るので犬ちゃんや猫ちゃんに負担がかからず処置する事ができます。  

ただ、鼻食道チューブは細いチューブなので 食べ物が詰まらない液体の流動食が必要です。  

 

また、嘔吐した時にチューブが吐出してしまう場合もあります。

その際は、再度装着しなければなりません。    

 

食道瘻チューブ

→首の皮膚から食道にかけてチューブを装着する方法です。

鼻食堂チューブに比べて太いチューブを装着できるので

詰まりにく胃瘻チューブに比べて合併症がないのがメリットです。

 

 しかし、麻酔が必要な処置です。

また、鼻食道チューブと同じように嘔吐するとチューブも一緒に抜けてしまう可能性があります。  

 

巨大食道症や食道疾患がある場合には処置が行えないのがデメリットです。   

 

胃瘻チューブ

→胃に直接チューブを装着します。  

鼻食道チューブや食道瘻チューブに比べて長期使用可能で

嘔吐してもチューブも一緒に吐く事はありません。  

 

食道瘻チューブと同様、太いチューブを装着するので詰まる心配はありません。

また、口からも接種できるのもメリットの1つです。

 

胃瘻チューブも麻酔が必要な処置になってしまいます。

腹水や胃に病気がある場合は装着できないのがメリットです。  

また、チューブ装着付近の感染リスクも出てきます。

装着後2週間は抜去ができません。    

 

①~③はメリットもあればデメリットもあります。

胃腸が動いていれば給餌は必要になってきます。

何が、その子にベストな治療がいいか、ご家族や担当の獣医さんとよく話し合ってみてくださいね!  

 

 

当院のyoutubeに強制給餌のやり方など動画がupしてますので是非そちらもご覧ください!    

 

 

 

 

 

横浜市鶴見区の動物病院 三ツ池動物病院
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