子宮蓄膿症

 

 

こんにちは!動物看護師の片野です!

 

 

 今回は『子宮蓄膿症』について書いていこうと思います。

この病気は高齢の未避妊の犬ちゃん、猫ちゃん、うさぎさん、ハムスターさん等様々な動物がなってしまう可能性があります。  

 

ハムスターなどのエキゾチックの動物は、麻酔のリスクがかなりあるので 避妊手術をする事はほとんどありません。  

 

 子供を希望しないのであれば避妊手術をする事をおススメします。

なので、お家に女の子の犬ちゃん、猫ちゃんをお迎えしたら ご家族で

一度避妊手術をするかどうか相談してみてくださいね!    

 

 

さて、『子宮蓄膿症』とは??

子宮に膿が溜まってしまう病気です。    

 

症状

・食欲低下

・元気消失

・多飲多尿

・嘔吐

・腹部の張り

・陰部から膿が出る  

 

子宮蓄膿症には、『開放性子宮蓄膿症と『閉塞性子宮蓄膿症の2種類があります。    

 

開放性子宮蓄膿症

溜まった膿が子宮から排出され外陰部から血混じりの膿が出る事です。

おりものの量がここ最近増えたなど、飼い主様が気が付きやすいケースが多いです。    

 

閉塞性子宮蓄膿症

溜まった膿が外陰部から排出されない為、飼い主様も気が付きにくく 状態がひどくなった時に発見される事が多いです。

閉塞性子宮蓄膿症は膿が子宮に溜まってしまうので 敗血症や子宮破裂してしまい最悪の場合死に至る事もあります。    

 

 

原因

未避妊の子や出産経験があり何年も子供を産んでない高齢の子に多いです。

若い子でも未避妊であれば子宮蓄膿症になるケースもあります。

 

発情後期や免疫力が低下した時に細菌感染を起しやすく子宮内に細菌が侵入し、細菌感染を起してしまいます。  

多くの細菌は大腸菌と言われています。    

 

 

治療 内科治療と外科手術があります。  

内科治療

→抗生剤や子宮を収縮させて膿を排出させるお薬を使用して治療するケースがありますが

完全に膿を排出す事ができないのと状態が良くなってもまた悪化する事もあります。  

 

外科治療

→卵巣と子宮を摘出し細菌感染があるので点滴をしながら抗生剤治療をします。

無事に手術が成功すれば予後はよくなります。  

ただ、高齢や子宮蓄膿症以外の病気を併発している場合は 麻酔のリスクもかなり上がる為、

手術ができないケースもあります。

なので、内科治療で進めていきますが、子宮蓄膿症は進行が早い為、 最悪のケースもあります。    

 

予防

若い時に避妊手術を行えば子宮蓄膿症を予防する事ができます。

麻酔をかけるのも高齢だと麻酔のリスクもかなり上がります。  

子供を産ませないのであれば早めに避妊手術をする事をおススメします。    

 

 

当院のyoutubeにも子宮蓄膿症について動画がupされているので是非そちらもご覧ください!!    

 

 

 

 

横浜市鶴見区の動物病院 三ツ池動物病院
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