免疫介在性溶血性貧血

 

 

こんにちは!動物看護師の片野です!

 

 

今回は、『免疫介在性溶血性貧血』について書いていこうと思います。

 

この病気は自己免疫疾患の1つで犬ちゃん、猫ちゃんにも発症してしまう可能性がある病気です。    

 

免疫介在性溶血性貧血とは??

何らかの原因で自分自身の赤血球を壊してしまう免疫疾患です。

また、タマネギ中毒やバべシア症でも症状があげられます。

 

原因

はっきりと原因は分かっていません。

犬ちゃんの場合は、感染症や、薬物、腫瘍の影響で自身の赤血球を壊してしまう事もあります。

免疫介在性溶血貧血は死亡率も高いと言われています。  

猫ちゃんの場合はもはっきりとした原因は分かっていません。

ただ、猫白血病ウイルス(FeLV)やヘモプラズマの感染の影響で

免疫介在性溶血性貧血になる可能性もあると言われています。  

 

  ◎症状

・食欲低下

・元気がなくなる

・疲れやすい

・呼吸が速くなる

・粘膜色が薄くなる

・血尿

・黄疸    

 

治療

ステロイドや免疫抑制剤などの内服治療。

貧血が重度の場合、輸血や呼吸が早くなり苦しそうな場合は ICUで安静にする時もあります。

輸血を行う場合もあります。  

また、病院によっては再生医療の選択をする場合もあります。    

 

予防

残念ながら予防法はありません。

定期的に血液検査を行い、その子の正常な赤血球の数値を把握しておくのもいいと思います。  

 

また、タマネギを誤食してしまうと貧血になります。

タマネギを誤食しなければ大丈夫なので、誤食しないようにしましょう。

 

バべシア症はマダニが媒介します。

しっかりと月に一回マダニの予防をしっかりとする事をおススメします。        

 

免疫介在性溶血貧血は自己免疫疾患で原因もはっきりと分かっていません。

亡くなる可能性も高いので、緊急性がとても高いです。

早期発見・早期治療がとても大事です。

 

日頃から、元気、食欲、疲れやすくなっていないか、

粘膜が薄くなっていないか チェックをしておくと早期発見・早期治療ができます。

それらの症状が出たら早めに動物病院に来院してくださいね!            

 

 

 

 

横浜市鶴見区の動物病院 三ツ池動物病院
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