肛門嚢アポクリン腺癌

 

 

 

こんにちは!

今回は『肛門嚢アポクリン腺癌』について書いていこうと思います!

 

 

◎肛門嚢アポクリン腺癌とは?

アポクリン腺癌は肛門腺の周囲にできる悪性腫瘍です。

高齢の犬に多く診られます。

 

アポクリン腺癌は転移しやすく、腰下リンパ節への転移は、早い段階で転移することが多いです。

遠隔転移では、肺、脾臓、肝臓、骨で、稀に心臓や副腎、胃、腎臓、膀胱、横隔膜に転移することがあります。

 

 

腫瘍が放出されるホルモンの影響でカルシウム血症を引き起こすことがあります。

高カルシウム血症になると

・食欲低下

・元気消失

・多飲多尿

等の症状がで出ます。

 

 

◎原因

はっきりと分かっていません。

 

 

◎症状

・肛門周囲を気にする、舐める

・お尻をこするつける

・肛門周囲の赤み、出血、腫れ

 

等の症状がでます。

 

また、アポクリン腺がリンパ節まで転移していたら

・便が出しずらい

・しぶり

 

等の症状も出ます。

 

 

◎治療

ステージごとに治療方針があります。

肛門嚢アポクリン腺癌のステージはⅠ~Ⅳまであります。

主に外科手術を行います。

 

化学療法や放射線治療を行うこともあります。

 

 

◎予防

残念ながら予防法はありません。

肛門腺を絞るときに発見することが多いです。

定期的に肛門腺を絞り、その時にしっかりと肛門周りをチェックすることがとても大事です。

 

当院のYouTubeにもアポクリン腺癌についての動画がUPされているので

是非そちらもご覧ください!

 

 

 

 

横浜市鶴見区の動物病院 三ツ池動物病院
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