ウサギさんに診られる病気~エンセファリトゾーン~

 

 

 

 

こんにちは!動物看護師の片野です!

 

今回はウサギさんい多い病気の1つ『エンセファリトゾーン』について書いていこうと思います。

 

皆さん『エンセファリトゾーン』はご存じですか?

私も動物看護師になってからこの病気を知りました。

 

 

◎エンセファリトゾーンとは?

エンセファリトゾーンという原虫に寄生されてしまう病気です。

ウサギの他にマウスやモルモットや哺乳類にモ寄生しますが、特にウサギさんに多く診られます。

 

 

 

◎症状

ほとんどは無症状と言われていますが、免疫力が低下や年齢、ストレスなど様々な原因で発症してしまいます。

 

エンセファリトゾーンの原虫は、様々な臓器に寄生すると言われています。

 

脳に寄生すれば脳炎斜頸旋回等引き起こしてしまい

眼に寄生したらぶどう膜炎や様々な眼の病気になってしまいます。

腎臓に寄生したら腎不全を引き起こす事もあります。

 

 

◎原因

妊娠しているウサギさんがエンセファリトゾーンに寄生している場合

母ウサギから子供に感染してしまいます。

 

また、感染しているウサギさんの尿でも感染します。

 

万が一、感染してしまったウサギさんの尿を他の子が舐めて感染する事もあります。

なので、多頭飼いの場合、感染の疑いがあるウサギさんと同じトイレ、給水ボトルは避けましょう!

 

 

無症状の子も多くストレスや免疫力が低下してる時に症状が出る事もあります。

 

 

◎診断

診断はかなり難しいです。

確定診断は解剖しなくてはいけません。

 

IGE抗体検査を行いエンセファリトゾーンの疑いがあるか評価する事もあります。

また、ペア血清で比較する事もあります。

ペア血清とは?

一回目に抗体検査の結果と2~4週間後の抗体検査でどれだけ抗体値が上がっているか判断します。

 

 

 

◎治療

エンセファリトゾーンは対象療法を行います。

点滴治療や食欲がなければ強制給餌などを行います。

 

また、痙攣がある場合は、抗痙攣薬を服用する事もあります。

眼の疾患が出てしまった場合には、点眼薬等対症療法をします。

 

 

◎予防

予防はかなり難しいですが、免疫力が低下したりストレスが多いと良くはないので

栄養のあるごはんや新鮮なお水をあげたり、あまりストレスをかけないことがとても大事です。

 

 

エンセファリトゾーンの診断はかなり難しく

眼振や痙攣、斜頸などいつもと違う様子が見られたら早めに動物病院に来院してください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横浜市鶴見区の動物病院 三ツ池動物病院
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