脂肪肝(肝リピドーシス)

 

 

 

 

こんにちは!動物看護師の片野です!

今回は『脂肪肝(肝リピドーシス)』について書いていこうと思います!

 

 

脂肪肝(肝リピドーシス)とは??

肝臓に脂肪が異常に蓄積してしまい、ほっておくと肝機能が低下し死に至ることがあります。

猫ちゃんの場合、2~3日間全く食べない状態が続くと脂肪肝(肝リピドーシス)になってしまいます。

特に、肥満気味の子が何日も食べないと脂肪肝(肝リピドーシス)になりやすいです。

 

また、膵炎や糖尿病、腫瘍、甲状腺機能亢進症などの病気が関わっている事もあります。

 

 

◎症状

・食欲低下

・元気がなくなる

・嘔吐

・黄疸が出る(皮膚や白目、粘膜が黄色くなる)

・よだれが出る

・体重減少

 

 

◎治療

食べないと余計に悪化してしまうので、強制給餌や鼻カテーテルや、食道チューブ、胃瘻チューブを実施する事もあります。

また、点滴治療も重要になってきます。

 

 

鼻カテーテル

鼻にカテーテルを装着し、鼻から食道にチューブを入れます。

全身麻酔ではないので身体に負担は少なくなります。

 

ただ、チューブ自体が細いので、サラサラな液体の流動食でゆっくりあげないといけません。

 

 

食道チューブ

→首の皮膚から食道にかけてチューブを装着する方法です。

鼻食堂チューブに比べて太いチューブを装着できるので

詰まりにく胃瘻チューブに比べて合併症がないのがメリットです。

しかし、麻酔が必要な処置です。

また、鼻食道チューブと同じように嘔吐するとチューブも一緒に抜けてしまう可能性があります。

巨大食道症や食道疾患がある場合には処置が行えないのがデメリットです。

 

 

胃瘻チューブ

→胃に直接チューブを装着します。

鼻食道チューブや食道瘻チューブに比べて長期使用可能で

嘔吐してもチューブも一緒に吐く事はありません。

食道瘻チューブと同様、太いチューブを装着するので詰まる心配はありません。

また、口からも接種できるのもメリットの1つです。

胃瘻チューブも麻酔が必要な処置になってしまいます。

腹水や胃に病気がある場合は装着できないのがメリットです。

また、チューブ装着付近の感染リスクも出てきます。

装着後2週間は抜去ができません。

①~③はメリットもあればデメリットもあります。

胃腸が動いていれば給餌は必要になってきます。

 

 

 

 

脂肪肝(肝リピドーシス)なってしまうと本人も辛いですし

飼主さんもとても大変です、、。

 

 

日頃からしっかりとご飯を食べさせて太らせない事が大事です。

食欲不振が見られたら早めに動物病院に来院してくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

横浜市鶴見区の動物病院 三ツ池動物病院
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