こんにちは!動物看護師の片野です!
日中は暖かくなってきて、春らしい気候になってきましたね!
さて、今回はウサギさんに多い疾患の『膿瘍』について書いていこうと思います。
◎膿瘍とは??
ほとんどの膿瘍は『根尖膿瘍』です。
歯と歯槽骨の間から細菌が入り不整咬合が原因で歯の根っこに クリームチーズ状の膿が出てきてしまう疾患です。
『不整咬合』が主な原因と言われています。
◎症状
・顎や眼、顔全体が腫れる。 眼の下に膿瘍ができた場合は、涙や目やに、眼が飛び出してしまう事もあります。
・鼻のあたりに膿が溜まってしまうと膿状の鼻水が出たり 呼吸ができなくなってしまう事もあります。
・ほっておくと膿が破裂し皮膚に穴が開いてしまい クリームチーズ状の膿が出る事もあります。
・食欲低下
・元気消失
・体重減少
・被毛の状態が悪くなる
・よだれが出る
◎治療
・内科治療では完治が難しいです。
なので、全身麻酔を行い原因となる歯を抜歯をし 袋状になっている膿を取り除き洗浄をする。
全身麻酔での処置が難しい場合は定期的に動物病院に来て頂いて 皮膚を切開し洗浄をします。
それと同時に抗生剤を服用する。
長期服用すると効果が薄れてしまうので膿を採取して培養検査を行い 何の抗生剤が反応するか検査する事もあります。
◎予防
・根尖膿瘍の原因となる不整咬合や歯のトラブルには気を付ける。
・チモシー中心の食生活にする。
・定期的に動物病院で歯切りや口腔内チェックをする。
不整咬合は早期発見が大事です。
どの動物もそうですが、食べないと死んでしまいます。
膿瘍は再発してしまう事が多いので チモシー中心の食事にしてもらい、
何かいつもと様子が違ったら早めに動物病院に来院してくださいね!