こんにちは!動物看護師の片野です!
12月に入り一気に寒くなってきましたね、、、!
皆さん体調管理には気をつけましょうね!
今回は、猫ちゃんに多い『甲状腺機能亢進症』について書いておこうと思います。
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンの分泌が過剰に働いてしまう病気です。
7歳以上の猫ちゃんによく見られます。
甲状腺は喉の横に左右あります。
猫ちゃんだけでなく犬ちゃん、人間にもあります。
甲状腺機能亢進症と診断されたら、ずっと付き合っていかなければなりません。
◎症状は、
・怒りっぽくなり攻撃的になる。
・目がギラギラする。
・食欲はあるのにどんどん痩せてくる。
・多飲多尿
・下痢、嘔吐
・毛づやが悪くなり、脱毛をする。
・頻脈、心雑音、心肥大、呼吸が早くなる。
◎治療
内科治療、外科治療、食事療法があります。
◎内科治療
→ホルモン薬を使用し甲状腺の働きを抑える薬を服用します。
定期的に血中の甲状腺ホルモン濃度を測定します。
この薬はずっと服用しなければいけません。
◎外科治療
→甲状腺を摘出をします。
甲状腺は喉の横に2ヶ所あります。
片側の甲状腺を摘出した場合は、甲状腺薬を服用しなくてもいいのですが
両側の甲状腺を摘出した場合は、内科治療と同じように甲状腺薬を使用します。
外科治療は内服でコントロールできない場合に行う事があります。
◎食事療法
→決められたご飯のみしか口にできません。
オヤツもあげられなくなってしまうデメリットもあります。
甲状腺機能亢進症は、慢性腎不全や肥大型心筋症も併発してしまう事もあります。
なので、定期的に検査をする事をおススメします。
どの病気もそうですが、定期的な健康診断と早期発見・早期治療が大切です。
『ここ最近、怒りっぽくなった』や『お水を飲む量が増えた』『おしっこの量が増えた』
など、普段と違う事があればいつでも動物病院にご相談下さいね!