副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

 

 

こんにちは!動物看護師の片野です!

12月に入りましたね!あっという間に2021年も終わってしまいますね、、、。

 

今回は、犬ちゃんに多い副腎皮質亢進症(クッシング症候群)について書いていこうと思います!

この病気は、高齢の犬ちゃんに多く、だいた8歳以上の子に多いと言われています。

 

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)とは??

副腎から分泌される『コルチゾール』というホルモンが過剰に出てしまう疾患です。

免疫力が低下し皮膚炎や膀胱炎、糖尿病などの病気を併発しやすくなります。

 

原因として考えられるのは、

・副腎に腫瘍がある場合。

・脳にある下垂体に腫瘍がある場合。

 

症状は、

・多飲多尿

・皮膚疾患(色素沈着や皮膚が薄くなる)

・脱毛(左右対称の脱毛)

・腹部膨満

・呼吸が速い

・足腰が弱くなりすぐ疲れる

 

などがあげられます。「高齢だから仕方ないや」と、「皮膚が痒いだけだ」

と、症状を見逃してしまう飼い主さんも多いいかと思いますが

ほっておくと身体に悪影響が起きてしまい命に関わってしまいます。

 

診断

身体検査、血液検査でコルチゾール値を測定や超音波検査をして診断をします。

超音波検査で副腎に腫瘍があるかチェックします。

また、脳に腫瘍がある可能性がある場合はCTやMRI検査をします。

 

ホルモン検査はACTH刺激試験といい、

副腎からのコルチゾールを最大限まで引き出し

投与前及び投与1時間後のコルチゾール値を測定します。

 

治療

内科治療と外科治療があります。

 

内科治療

→副腎から分泌されるコルチゾールを抑える薬を投薬します。

この薬はずっと飲まなくてはなりません。

 

外科治療

→放射線治療は腫瘍摘出術をします。

どちらも麻酔をかける処置になってしまうので麻酔のリスクがあります。

 

 

 

副腎機能低下症(クッシング症候群)は、高齢の犬ちゃんに多いので

早期発見・早期治療できるように普段お家で、お水を飲む量、おしっこの量、

皮膚の脱毛など、よく見てあげててあげてくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横浜市鶴見区の動物病院 三ツ池動物病院
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