猫白血病(FeLV)

 

こんにちは!動物看護師の片野です!

オリンピックが始まりましたね!

私は、男子バレーボールが好きでコロナが流行る前は、日帰りで大阪まで応援に行っていました!

東京オリンピックも現地で応援しに行くのを楽しみにしていましたが、

テレビの前で応援しようと思います、、、。

 

 

猫白血病について皆さんは知っていますか?

感染してしまうと約30%の猫ちゃんが2~3年のうちに死亡してしまうとっても怖い病気なんです。

ただ、感染してしまった全ての猫ちゃんが亡くなる場合ではありません。

年齢や健康状態、免疫状態がしっかりとしている場合は感染初期にウイルスを

身体から排除できる場合があります。

 

私たち獣医師、動物看護師がカルテに記載する時や医療用語だと

猫白血病=FeLVと言います。

 

 

さて、猫白血病の原因はなんなのでしょう、、、。

原因は母猫から子猫へ胎盤や母乳、または食器の共有、母猫が子猫にグルーミングをした際に

唾液から感染してしまう場合があります。

 

多頭飼育されている猫ちゃんは感染の可能性は高いです。

 

猫白血病ウイルスは湿った環境(ペットシーツの上等)では

ウイルスの感染力を保持する事があります。

逆に湿っていない場所や室温は数分から数時間で感染力を失う事があります。

 

 

どのような症状が起きるのでしょう??

初期症状

感染してから2週間~4週間程度で症状が見られます。

発熱・元気消失・リンパ節の腫れ・白血球減少・血小板減少・貧血などの症状が生じます。

 

血液検査でも陽性が出るのも発症から2週間~4週間程度と言われています。

陰性が確認されても感染が疑わしい場合は4週間後に再度再検査をおススメします。

 

持続感染

感染していた場合でも発病せず、ウイルスが体内から消えてしまう場合もあります。

持続感染は年齢に関係しているんです。

6週齢の子猫に比べて、8~12週齢の大人の猫ではウイルスを

排除できる可能性はとっても高いんです。

 

持続感染の場合、3年以内にリンパ腫・白血病・血液腫瘍・肺炎・敗血症・貧血・腎炎・口内炎・流産・死産等、免疫力を低下し、様々な症状の完治は難しく数か月~数年で死に至る場合があります。

 

治療法

残念ながら現在,猫白血病の特効薬はありません。

なので、対症療法になります。

 

感染してすぐの急性期の治療は、免疫力を高めるインターフェロンの投与。

慢性期の治療は抗癌剤。貧血の症状があれば輸血をする場合があります。

 

食欲がなくご飯を食べられなければ皮点滴や強制給餌、

それでも食べなければ食道チューブが必要になります。

 

猫白血病は人には感染はしませんが猫同士の感染になってしまうので

多頭飼いのお家はしっかりと猫白血病の検査をしっかりとする事をおススメします。

 

 

当院のyoutube にも猫ウイルスについて

動画がupされてるので是非そちらもご覧くださいね!

 

 

 

 

 

 

横浜市鶴見区の動物病院 三ツ池動物病院
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