腎不全

 

こんにちは!動物看護師の片野です!

もうすぐ10月ですね!

季節の変わり目は風邪を引きやすくなるので体調管理しっかりしましょうね!

 

 

さて、今回は、高齢の犬ちゃん、猫ちゃんによく見られる病気

腎不全』について書いていこうと思います。

フェレットさんにもウサギさんにも腎不全があります。

 

一度、腎不全になってしまうともう治る臓器ではありません。

腎不全と診断されたら早期に治療をする事をおススメします。

 

腎不全は別名『尿毒症』と言います。

腎不全は大きく分けて3つに分けられます。

 

腎前性腎不全:(腎臓へ流れる血液量の低下)

腎性腎不全:(腎臓の構造そのものが障害が起きている)

腎後腎不全:(腎臓で作られた尿の排泄路の障害)

 

 

また、急性腎不全慢性腎不全の2種類があります。

 

急性腎不全は数時間で急激に悪化してしまいます。

死亡してしまうリスクが高いです。

 

原因として、考えられるのは、尿路結石(膀胱結石・尿道結石)によって

尿路が閉塞してしまい、尿を外へ排出できなくなってしまいます。

 

症状として、食欲不振、吐き気、嘔吐、血尿、乏尿、無尿

尿毒症以外にも高カリウム血症の症状もあります。

 

尿が一日でも出てなかったら様子を見ず、

すぐに病院に連れてきてくださいね!

 

慢性腎不全の原因として考えられるのは

慢性糸球体腎炎、慢性腎盂腎炎など、、、。

 

症状主に5あげられます。

①無症状

②お水を飲む量が増えた。または尿の量が増えた。

③食欲にムラが出てきた。体重減少。貧血。

④吐くのが増えた、下痢、ケイレン、神経症状。

⑤脱水

 

※④は腎不全が酷くなると出てくる疾患です。

 

心当りある方は、一度病院に来院して頂いて、

血液検査、尿検査をすることをオススメします。

 

 

治療として、皮下点滴や食事療法。

腎不全は、タンパク質や塩分を摂取すると良くないので

通常のドライフードから療法食へ切り替えになってきます。

 

猫ちゃんが大好きなチュールも腎不全にはよくないので

あげるのは控えた方がいいです、、。

 

 

皮下点滴で通院されている飼い主さんもいれば

自宅で皮下点滴されている飼い主さんもいますよ!

最初は難しいですが、慣れれば出来るようになります!

もちろん私も最初は出来なかったです。

診察の時にどんな風に皮下点滴をしているか獣医さんの見たり

先輩看護師に教えてもらったり、病院の猫ちゃんに付き合ってもらい

実際にやってみて出来るようになりました!

 

 

腎臓は一度悪くなってしまうと良くならないので

腎不全は早期発見がとっても大事です。

最近はSDMAといって早期に腎臓病を発見できる検査もあります!

院内では検査が出来ず、検査機関で検査をお願いするので

検査結果が出るまでに多少時間はかかりますが

早期に腎不全のチェックが出来るので

その検査もするのもいいかもしれませんね!

 

 

フード会社さんでも初期の腎不全に適したフードも出ています。

腎臓のご飯は好んで食べてくれる子が少なく、各メーカーさんのご飯を

交互にあげている飼い主さんもいらっしゃいます。

気になる方は一度、動物病院のスタッフと相談してみてくださいね!

 

 

当院のyoutube に腎不全についてupされてるので

是非、そちらもご覧くださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横浜市鶴見区の動物病院 三ツ池動物病院
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