肥満細胞腫(犬)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回は猫ちゃんの肥満細胞腫について書いてみましたが

今回は『肥満細胞腫(犬)』について書いていこうと思います!

 

 

肥満細胞腫とは?

肥満細胞が腫瘍化してしまう事です。

皮膚の腫瘍で最も多く高齢の犬ちゃんによくみられる悪性腫瘍です。

 

皮膚だけでなく、消化管肝臓、脾臓やリンパ節などに転移する事もあります。

 

 

◎肥満細胞腫のグレード

Ⅰ~Ⅲ段階に分類されます。

 

Ⅰ(低悪性度):約1㎝以下のしこりで、手術で完全に除去できれば完治します。

 

Ⅱ(中悪性度):悪性度も中程度で、転移しやすく、再発もしやすいです。

 

Ⅲ(高悪性度):悪性度が高く再発もしやすく転移もしやすいです。手術を行いリンパ節や他の臓器に転移している場合は抗がん剤や放射線等を行う場合もあります。

腫瘍の成長も早く完治も難しいです。

 

 

◎診断

腫瘤に針を刺して細胞を採る細胞診の検査を行います。

また、リンパ節などに転移しているかレントゲン検査や超音波検査CT、を行う事もあります。

 

 

◎治療

肥満細胞腫のグレードによって治療方法は異なります。

・外科手術:外科手術を行い腫瘍を摘出します。

 

・抗がん剤治療:手術で腫瘍を摘出してもリンパ節など全身に癌が転移している場合は抗がん剤を使用する事もあります。

肉眼で見える範囲を切除するだけでなく、広範囲に摘出する必要もあります。

 

・内科療法:ステロイドや抗ヒスタミン薬、分子標的薬を使用する事もあります。

 

 

◎予防

残念ながら予防法はありません。

 

日頃から愛犬の身体をよく触ってしこりやできものが無いかチェックする事が早期発見・早期治療に繋がります。

もし、しこりやできものが見つかったら、早めに動物病院に来院する事をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横浜市鶴見区の動物病院 三ツ池動物病院
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