こんにちは!動物看護師の片野です!
2022年に入りましたね!今年も宜しくお願いします!
さて新年初のブログは『僧房弁閉鎖不全症』について書いていこうと思います。
高齢の犬ちゃんに多い病気の1つです。
僧房弁閉鎖不全症は心臓の病気です。
心臓には4つのお部屋があり、左心房、左心室、右心房、右心室があります。
左心房から左心室に流れる過程で、僧房弁という弁がありますが
通常、その弁は血液の逆流を防ぐために働いていますが
何らかの原因で、血液の逆流が起きてしまい
咳や、心雑音などの症状が起きてしまいます。
心雑音の評価は6段階あります。
重度の場合だと、肺に水が溜まってしまう肺水腫になる事もあり命を落とす事もあります。
◎症状
・咳
・心雑音
・疲れやすい
・元気がない
・寝ている事が増えた
◎重度の場合
・チアノーゼ(舌の色が紫色になる)
・呼吸困難
・肺水腫
などがあげられます。
どの犬種にも見られる病気ですが、
特に多い犬種は、キャバリア、マルチーズ、チワワ、ヨークシャテリアなど
小型犬に多いと言われています。
◎検査
・心雑音がないか聴診する。
・レントゲン検査
・心電図検査
・超音波検査
◎治療
・内科療法
心臓の負担を軽減する為に血管拡張剤や利尿剤、心臓薬を服用する。
心臓の薬を飲み始めるとずっと飲まなくてはなりません。
・食事療法
塩分が高い食事や太りすぎてしまうと心臓に負担がかかってしまうので
太りすぎないように心がける。低ナトリウム食に切り替える。
・運動の制限
激しい運動をしてしまうと心臓に負担がかかり
呼吸困難やチアノーゼになってしまうので、疲れさせないようにしましょう。
どの病気もそうですが、早期発見・早期治療がとても大事です。
定期的に動物病院で心臓の音(聴診)してもらう事が早期発見につながります。
心雑音があると獣医さんに言われたら、心臓検査をしてもらう事をおススメします。
私の愛犬も14歳のマルチーズで、定期的に獣医さんに診てもらってます。
今現在の心雑音の評価は6段階中2なのでまだ薬は飲んでいませんが
年に2回は心臓検査をして心臓の評価をしてもらっています。
家で出来る事として、太りすぎない事、激しい運動を控える。
心臓が悪い子は高温多湿はとても良くないので温度・湿度の管理をしっかりしましょう。
また、咳の量を日頃から見るのも大切です。
咳の量が増えてきたや疲れやすくなったなど、少しでも気になる事、
いつもとは違うと思ったら、ほっておかず動物病院に来てくださいね!
また、シニアに入ったら定期的に動物病院に来院し診察に来る事をおススメします。
では、また!