フェレットによく見られる病気~副腎疾患~

 

 

こんにちは!動物看護師の片野です!

今回は、フェレットによく見られる病気の1つ

副腎疾患』について書いていこうと思います!

前回書いたインスリノーマと同じぐらいフェレットさんは副腎疾患になる事が多いです。

 

副腎は左右にあり腫瘍化してしまうとさまざまな症状が出てしまいます。

多くは良性腫瘍ですが稀に悪性腫瘍もあります。

 

症状

・皮膚の脱毛

・皮膚の痒み

・外陰部の腫れ

・男の子の場合、尿出にくくなる

・腹部膨満

・多飲多尿

・体重減少

 

等の症状が見られます。

皮膚の脱毛や痒みなどの皮膚疾患かなと思い来院される飼い主様が多いですが

副腎疾患が隠れていることもあるのでかかりつけの動物病院の先生に相談してみてくださいね!

 

 

治療

内科治療と外科治療があります。

内科治療

→月に1回ホルモン注射を投与する事によって効果が出る事があります。

ただ、このホルモン注射は完治するものではありません。

 

外科治療

→副腎は左右ある為、二ヶ所に腫瘍がある場合は二ヶ所とも取らなくてはなりません。

左副腎はスムーズに摘出することはできますが、

右副腎は血管が巻き付いているので摘出が難しいんです。

 

私が以前勤めていた動物病院でも何十件もフェレットの副腎摘出の手術に携わってきましたが

右副腎の手術はかなり難しいと手術の時に先生が言っていました。

どんな手術も毎回緊張はしますが、右副腎摘出の時は毎回緊張感と闘ってきた記憶があります。

 

フェレットさんは副腎疾患はかなり多く

だいたい5歳ぐらいの子に多く見られる事が多いので

何か気になる事や副腎疾患の症状があるな。と思ったら早めに

動物病院に来院する事をおススメします。

 

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横浜市鶴見区の動物病院 三ツ池動物病院
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