白血病(猫)

 

 

 

こんにちは!

今回は『猫白血病(FeLV)』について書いていこうと思います!

 

 

◎猫白血病(FeLV)とは?

猫白血病ウイルスに感染してしまうと発症してしまいます。

子猫に感染してしまうと最悪の場合死に至ることもあり、

成猫が感染したら発症しない子もいれば、免疫力が低下していると発症してしまう事もあります。

 

白血球減少だけでなく、貧血やリンパ腫、腫瘍、骨髄までに感染してしまう事もあり、とても怖い感染症の一つです。

 

 

◎原因

母猫から子猫へ胎盤や母乳、または食器の共有、母猫が子猫にグルーミングをした際に

唾液から感染してしまう場合があります。

多頭飼育されている猫ちゃんは感染の可能性は高いです。

 

 

◎症状

・元気がなくなる

・発熱

・リンパ節の腫れ

・食欲がなくなる

などの症状がでます。

 

 

 

①初期症状

感染してから2週間~4週間程度で症状が見られます。

発熱・元気消失・リンパ節の腫れ・白血球減少・血小板減少・貧血などの症状が生じます。

血液検査でも陽性が出るのも発症から2週間~4週間程度と言われています。

陰性が確認されても感染が疑わしい場合は4週間後に再度再検査をおススメします。

 

持続感染

感染していた場合でも発病せず、ウイルスが体内から消えてしまう場合もあります。

持続感染は年齢に関係しているんです。

6週齢の子猫に比べて、8~12週齢の大人の猫ではウイルスを排除できる可能性はとっても高いんです。

持続感染の場合、3年以内にリンパ腫・白血病・血液腫瘍・肺炎・敗血症・貧血・腎炎・口内炎・流産・死産等、免疫力を低下し、

様々な症状の完治は難しく数か月~数年で死に至る場合があります。

 

 

◎治療

残念ながら治療法はないので対象療法になります。

 

急性期の治療は、免疫力を高めるインターフェロンの投与。

慢性期の治療は抗癌剤。貧血の症状があれば輸血をする場合があります。

 

食欲がなくご飯を食べられなければ皮点滴や強制給餌、

それでも食べなければ食道チューブが必要になります。

 

猫白血病は人には感染はしませんが猫同士の感染になってしまうので

2頭目を考えている方や多頭飼育の方はウイルス検査をするのをお勧めします。

 

 

◎予防

感染している猫とは接触を避ける事が一番の予防法になります。

また、定期的に混合ワクチンの接種と完全室内飼育で地域猫などに接触しないようにしましょう。

万が一、感染してしまった子がいたら。食器やトイレ、別の部屋で過ごし感染している子を増やさないように注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横浜市鶴見区の動物病院 三ツ池動物病院
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