こんにちは!動物看護師の片野です!
今回はフェレットによく見られる病気の1つ
『リンパ腫』について書いていこうと思います。
リンパ腫とは、癌の1種で若いフェレットから高齢のフェレットもなる事があります。
若いフェレットは進行が早いと言われています。
リンパは身体の所々にあります。
・下顎リンパ(頬辺り)
・浅頚リンパ(顎の下辺り)
・腋窩リンパ(脇の下辺り)
・鼠径リンパ(内股の辺り)
・膝窩リンパ(膝の後ろ辺り)
フェレットさんによく見られるリンパ腫の場所として
肺、脾臓、腸、肝臓に見られる事があります。
症状は、場所によって様々です。
食欲低下や痩せてきている。
腸にリンパ腫がある場合は下痢・嘔吐。
肺にリンパ腫がある場合は咳や呼吸困難。
また、貧血にもなる事もあります。
治療は、完治は難しいです。
どの場所にリンパ腫ができるかによって手術で摘出したり
内科治療でやるか、治療法はさまざまです。
例えば、脾臓にリンパ腫が出来てしまったら
外科治療で脾臓摘出術をしたりします。
私もフェレットさんのリンパ腫の子を何十件も診た事あります。
脾臓や腸に出来ている子をよく見ました。
印象的だったのは、慢性の下痢が続いていて
体重もどんどん減少してきたので、
飼い主様とよく話し合い試験開腹を試みました。
そしたら、腸管膜リンパ腫が見つかりました。
慢性の下痢だと思ってももしかしたら
リンパ腫の可能性もなくはないので
かかりつけの獣医師に相談したり
フェレット専門の動物病院に行ってみるのもいいかもしれません。
フェレットはとても飼いやすい動物で
ここ最近、フェレットをお家にお迎えする方が増えてきました。
飼いやすい反面、かかりやすい病気も多いです。
何か気になる事、不安、心配事があれば動物病院に相談してみてください!